木星に母性を感じる話
今年も引き続きいろいろ講座や研究会に通っておりますが、そのひとつが芳垣宗久先生のレクテファイ講座。芳垣講座では「えーと、だいたいこんな感じ」とかいうのは許されず、「ではその根拠は?」と理路整然ときちんと説明することを要求されます。
前回の講座ではホロスコープのなかで「父と母を象徴する天体は?」「父は太陽と土星。母は月と金星」…それに加えて私は、「母に木星が入ってる気がします」と余計なことを言ってしまいました。
「ではその根拠は?どんな文献にありました?」「いえ、文献ではなく。ええっとなんとなく、経験的に~~」とごにょごにょ言ってたら、「木星は男性天体ですからね。まあ、経験値でいろいろ蓄積するのはいいでしょう」――理路整然、でありながら切って捨てないで必ずフォローしてくださるのも芳垣講座の特長です。風の知性に血を通わせる水の温もり。
私には昔から持論がありまして……これ、いろんなところで書いたり話したりしているし、今後も書くと思うので詳細は省きますが、簡単にいうと「オバサン度が高い人ほど人間が練れている」――もちろん男女にかかわらず。職業や立場も関係なく。世間一般の「オバサン」のネガティブイメージも一回捨ててください。
サエナイ中年なのにやもめになってからいきなり20代の嫁をもらえる(田辺聖子さんの小説に出てくるイメージ)のは「オバサン度が高い」から。反対に主婦が夫や子どものステイタスで人生をのし歩くのは「オジサン度が高い」です、自分のモノサシより世間の評価が大事。保護者会や地域の委員会で、全員同じ立場であることを前提にすんなり用件に入れる人は「オバサン度が高い」し、まず名刺交換したがる人は「オジサン度が高い」。
オバサンは「男女に共通する母性」といいかえてもいいと思います。男にも女にも共通する無限の優しさ。母親そのもの、女性だけがもつ母性だとそれはエゴになります。優しさも美しさも性別を超えたところ(性の中間地点)からわき出てくると思う。「オネエさん度」でもいいのですが、オバサンにはかなわない。全人類がオバサンをめざしたら戦争はなくなるでしょう。
「木星はその人の善意のありか」なので、男性天体とはいえ「オバサン度」を見るにはちょうどいいと私は思っています。オバサン度は、講座で扱った「母の象徴」とはちょっと違うのですが、月や金星の幅(エゴの少なさ)は木星でフォローできそうな気がします。
鑑定では「火星期(36歳~45歳)は実感薄かったのに木星期(46歳~55歳)に入ってやわらかに花開いた」みたいな方も少なからずいらっしゃいます。女性にも実感しやすい。あと、個人的に私は自分の月や金星を信じきれないところがあって、長い間なかなかしんどい人生だったのですが、木星期に入って、木星を意識するようになってからとてもラクになった面があります。見た目変わらないんでしょうけれど、心情的には大きな変化。「オバサン度は木星が活性化しているかどうか」で計れると思っています。
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