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死の瞬間のホロスコープ2

以前、 死ぬときのホロスコープ について書いのたを読んでくださった方から、「死ぬときのホロスコープをどのように読むのですか?」とご質問をいただきました。

「死ぬ」ということは今生での命をなくすことですが、同時にあちらへ帰っていくことでもあります。松村潔氏は「別の次元への切りかわりのとき」とおっしゃいました。「亡くなった瞬間のホロスコープ」は「新たな始まりへのホロスコープ」とも読めるのだと思います。

まず、亡くなられた日と時間と場所からホロスコープをつくってみてください。
読み方はネイタルチャートと同じです。人生のテーマは太陽で、ご本人の心情は月で…と、あまり深読みしないで全体をさらっと読み解いていきます。ロジカルに「あーなってこーなって」と読むよりもホロスコープ全体の印象を大切にするのがいいと思います。

もちろん通常のホロスコープリーディングと同じく、占い師(読む人)のフィルターがかかります。読む人が「死」をどうとらえているかによって解釈もちがってくると思います。

たとえば「逝った人を惜しむ」などと言いますが、あえて言いましょう、私は言葉や形でやたら惜しむのは生きている私たちの傲慢にすぎないのかもしれないと思っています。

たとえばあちらへ帰る道すじをつけた人を「頑張って!」と無理矢理引き戻そうとするのは生きている自分たちのためだったりもします。よく「葬式は生きている人間のためのものだ」と言われますよね、葬儀などのカタチはともかく「命そのもの」を生きている人間の都合で扱うことが許されるのか、私はYESとは言いきれないでいます。私たちがどんなふうに思い、どんなふうに行動することが、ご本人にとって一番良いのかご本人は何を望んでいるのか。このことを忘れないようにしたいと思うのです。

また、ネイタルチャートにプログレス、トランシットがどう作用していたかも見ながら、どんな一生だったのか。もともとどんな問題をかかえていたのか。直接には何が作用したのか。今生の心残りはどうか。来世ではどんなテーマを持って生まれてくるのか…などを必要に応じて読み解いてさしあげてください、遺された人たちのために。

そしてホロスコープによって一生をたどり、「お疲れ様でした」と送ってさしあげることがご供養にもなると思います。

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