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「色が黒い、顔色が悪い、みっともない」

昨日の続き。以下は2007年8月に書いたエッセイです。

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以前から思っていたこと。雑誌の対談などで写真を撮ってもらう。カメラマンが撮ってくれた解像度の高い写真を見ると、私の顔は茶色で首は白い。…写真って言うのは、顔が白浮きして、首が茶色っぽく映るから、境目をぼかしましょう~っていうのがふつうじゃないの?なぜ、私は逆なの?

で、先週。今までほとんど使ったことのないブランドのファンデーションを選んでもらった。ここの考え方はわかりやすかった。
「動脈が透けて見えて血色のいい肌はイエローベース、静脈が透けて見えて色白の肌がブルーベースでございます」。

なるほど~、私はもちろん昔からイエローベースですよ、色黒いし!…あれ?だけど、私は顔も胸も腕もそこかしこに静脈が青く透けている。おかしいですね~。

BAさんは、困ったような顔で、「あのー、お客様の場合はブルーベースだと思いますけれど」と遠慮がちにイエロー系、ブルー系それぞれ3色ずつのファンデーションを両腕の内側に塗ってくれた。私の肌の色に一番なじんで見えたのは…ブルーベースのまんなかぐらいの色だった。

わ、私、この30年間このぐらいの色(イエローベースの濃い色)を使ってきました…色黒いし、顔色悪いし…。
「お肌は白い方だと思いますよ。一目でブルーベースとわかりますし、お顔の色も悪くないですよ」とBAさん、にっこり。

…あ、はあ、そうなんですか…。

そういえば今まで使っていたどのブランドでも「暗めの色がお好みなんですか?」と何度か訊かれたなあ。アーユルヴェーダの勉強会で、顔の印象について「色が白い」と数人から言われたし。カラーコンサルタントに似合う色を見てもらったときも「顔の白さが目立ちますね」と言われたっけ。

雑誌のグラビア写真で、顔が茶色で首が白く見えるのは、つまり、ファンデーションの色が全然合ってなかったということだったのだ! コピーライターとして化粧品の仕事をずーっとやってきたのに(恥)

私の母はいつも私に「色が黒くて、顔色が悪くて、みっともない」と言い続けた(5歳違いの弟には「あっちゃんは色が白くてとっても可愛い」と言い続けた。田舎の男尊女卑の典型かも…)。

子供は、良いことも悪いことも素直に親の言うことを信じる。それが真実だと思い込む。

大人になってから「私は色が黒くて顔色が悪くてみっともない」ので、できるだけ血色がよく見えるようにとイエローベースの濃いめのファンデーションを使ってきたのだ。メイクを始めてからずっと。ということは30年ぐらい、ずっと!

さて。私はここ数日ブルーベースのファンデーションを使っているが、本当に肌がきれいに見える(ような気がする)。心なしか目の下のクマ(若い頃から頻繁に徹夜で仕事してきた勲章)も目立たない(ような気がする)。

幼子は親がいないと生きていけない。幼ければ幼いほど親が世界のすべて。だから親の影響力は私たちが思っている以上に強い。一生を縛りつけることだってある。

というわけで、幼い頃から母親に言われ続けたことが40代も半ばを過ぎてから「違っていた!」とようやくわかることもある、という実例でした(^_^;

幼い頃からの「縛り」のひとつからようやく自由になった私だが、新しいファンデーションや下地、パウダー。それにあった色調のメイク関係一式、それにお洋服も……考えただけでものすごい金額! 親の呪縛から逃れるためにはそれなりの投資が必要なのです←(^_^;

(「ミーハーの王道by向山昌子」2007年8月12日より一部修正・再録)

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(これについての解説、さらに明日へと続きます)

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