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木星期における金星の磨き方

一昨日、初級1日集中講座のとき、惑星の年齢域の話をしました。「その年齢になったからといって自動的に惑星にスイッチが入るわけではない」ことも。

そして、ヨン様ファンを例にあげました。2004年頃の「韓流ブーム」のときマスコミがこぞって取り上げたのは、韓流スター本人よりも40代とか50代のファンのことでした。

この年代の女性たちは、いわゆる「適齢期」が25歳前後の世代です。25歳になる前に嫁がせねば!みたいな使命感が親にもあったと思います(うちもそうでしたし、私自身もそうでした。東京で一人で独立して自由に仕事をしていたにもかかわらず!)

ですから、人生のよろこびを十分に味わいつくす金星期(16~25歳)を、中途半端なまま家庭に入って主婦になった人たちが多かったのです。太陽期(26~35歳)も火星期(36~45歳)も自分ではやらないで、夫に任せて肩代わりしてもらって生きて来られたのだと思います。

結婚して子育てもしながら、仕事もそれなりに頑張っている人も多く、彼女たちは太陽や火星は十分使いこなしているのですが、金星期の不完全燃焼だったように思います。がしがし仕事してるわりにはどことなく「お嬢ちゃん気質」が残っている感じといいましょうか(私もこのあたりに分類されますね)。

また、意外に独身のファンも多いのですが、たいていは今でいう「一般職」のまま、時代のせいもあってハジけきれないまま中途半端な金星をもてあましながら年齢を重ねて、太陽や火星は父親に任せたりして、自分では使いこなせないで来られた方も多いかもしれません。

昔ならそのまま、土星期(56~70歳)には一生が終わっていったのでしょうけれど、現代は寿命も長く、天王星期(71~84歳)はもちろん海王星期(84歳~)もたくさんの方が経験するようになりました。その間ずーっと、中途半端な金星のままで生きられるはずはありません。

そうすると、人間は賢いので 金星をしっかり十分にやり直す→* 機会を「無意識に」探します。

たとえば80年代に起こって今は当たり前になったカルチャースクールブームもそれでしょうし、娘のいる母親が突然娘といっしょにアイドルにハマったりするのもそうだと思います。韓流ブームもそんな背景を持って生まれたもののひとつだと思うのです。

当時、私は何冊かのエッセイに彼女たちの生き方を書きました。

――ファンは「良識あるミーハー」である。好きだから。その一途な思いだけで、近くて遠い国との国境を軽々と超えた。日々の生活を丁寧に大切に紡ぎながら、ときに投げやりになることがあったとしても、全般的には優しい穏やかな人生を歩んで、豊かに年齢を重ねてきた。
そんな人たちだからこそ、「ペ・ヨンジュンが好き」というシンプルな一点だけで結びついていろいろなことができる。チャリティイベントを開いたり、アジアからの留学生のためにと寄付を募ったり、韓国でボランティア活動をしたり。――

思いやりにあふれた木星期の彼女たちが、一気に金星と木星を同時に開花させている。今の私ならそんなふうに書くでしょう。彼女たちはそうすることによって、自分自身の太陽もひいては火星も活性化させていくにちがいありません。
「いくつになっても遅くはない」って昔の人が言った言葉は、こういうことだったのねと私は思っています。

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