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まだ、この人生で何もしていない、という不安。

このところ、土星の蠍座入りを前にして、ご自身の人生についてじっくり深く考えていらっしゃる方が多いように思います。
昨日の定期鑑定@中野トナカイにも、そんな方たちがいらっしゃいました。

このカラダをもって生まれてきた、たった一度のこの人生で、自分はまだ何もしていない…そんな不安と焦りにかられている方、いらっしゃると思います。

わたしが鑑定のとき、まず、お伝えするのは、「自分で働いて、自分を屋根のあるお家に住まわせ、お洋服を着せて、毎日ごはんを食べさせているなら、それで十分ですよ」ということです。

ほんとうにそれで十分。この人生で「ちゃんとやっている」といっていいと思うのです。だから、それ以外は何をしてもいいし、何もしなくてもいい。

ただ、40歳を過ぎたら、自分の人生を、これまで自分を育ててくれた世界のために使うことを少しずつ自覚してください。誰かを喜ばせることをしましょう。少しずつ、小さなことでも。

日本人の平均寿命が長いのは、ソーシャルキャピタルの賜物である、といわれています。→日経メディカルオンライン* 

欧米式の強烈な自我意識と、だからこそ生まれたであろうノブリスオブリージュなどとはちょっとちがいますね。
日本は常に環境の中にいる自分(おたがいさま。持ちつ持たれつ)を意識してきて、東日本大震災のとき世界が驚愕した良識はそんなところに由来するのでしょう。

同じことをするなら、自分だけのためよりも、誰かのためにもなる方が、ずっと気持ちが安らかになるそうです。
一生を通じてこのことを自然にやっているから、日本は長寿なのだと。(もちろん食生活や保険制度なども大切な要因ですが)

別に長生きしなくていいよーという方も、人生で何もしていない、という不安にかられたら、「誰かのために」したことを思い出してみてください。
思い当たらなかったら、小さなことでいいから何かやってみてください。

思い浮かばない方は、踏切が開くのを待っているとき隣り合わせたお年寄りと、目が合ったらちょっと笑いかけるとか、電車のなかでママに叱られて泣いている子に「大丈夫よー」と声をかけるぐらいのことでもいいと思います。
無視されてもそれはそれ。子どもは泣きやまなくても、ママがほっとしたりするし。

想像しているよりもずっと、それはあなたにとって安らぎになるはずです。



昨日お目にかかったみなさま、世界にたったひとつ、大切なホロスコープをわたしに読み解かせてくださってありがとうございました。
どうぞお一人おひとりが素敵な人生を創っていかれますように!



(ソーシャルキャピタルについて。いろいろ出ていますが、手頃な本を探してみました。蠍土星と山羊冥王星の60度は、心理学的な側面から社会学に興味を持つ人が増えそうです。)

 

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