月冥王星90度のスイッチ。
「怒らせると怖い人」の代名詞が、このアスペクトです。月冥王星スクエア。
サインにかかわらずふだんは人当たりがよくおだやかなのですが、内面に「核爆弾のスイッチ」を持っているようなものなので、ある瞬間スイッチが入ると相当極端なことになります。
(わたしが長年秘かに尊敬しているリマーナすずさんという先輩占い師さんがブログにこのことについて書いていらっしゃいました。→*)
このスイッチは一度はいると自分でもどうにもならず、環境においても信じられないような出来事やありえない事態に陥りやすいのです。
素顔の自分である月に対して、太陽系を広い宇宙とつないでいる冥王星が直接かかわっている場合。
たとえば生まれながらに宇宙からのメッセージを感じていても、赤ちゃんは泣くことしかできないし、幼いときはじゅうぶんに伝える言葉を持っていない。
20代とか30代ぐらいになっても、あまりに大きなエネルギーを「個人の生活」におとしこむかげんがわからないので「生まれつきの性格が変なんでしょうか?」と悩む人もいます。幼い頃は、親が「あまりに他の子とちがう。もしや精神の病いでは…?」と心配して検査に連れて行かれたり(これはわたしです)
最近年に数回会う人がいて、別に親しいわけでも私生活をさらけ出しているわけでもないのですが、ふとした瞬間に「月冥王星90度は大変だろうなあ…」としみじみいってくれました。
「50を過ぎても大変の連続よ!あはは!」と笑ってパスタを頬張りながら必死に涙をおさえる50代。
でも、同時に「これは自分のための涙じゃないな」とも思っていました。
占い師になって数多くの「月冥王星仲間」と出会いました。
どうにもできないエネルギーをもてあまして苦しんでいる、そんな人たちに「必ず大丈夫」と伝えたい。
人生は生きてみないとわからないものなんです。苦しかった日々を超えて50代半ばに近づいて、わたしはようやく少しだけ落ち着くことができたと思っています。
月冥王星スクエアのアスペクトをもっている方は(そしてそんな自分がたびたびいやになって絶望的になっている方は) ぜひ、こんなふうに思ってみてください。
冥王星の公転周期は248年です。人生80年とすると3世代がたくわえるエネルギー、あるいは3世代にわたって何かを成し遂げていくだけのエネルギーが、日々くりかえす日常や素顔の自分のなかで、勢いあまってときおり爆発してしまう。それだけなのです。
あなたが「おかしい」わけでもないし、「どうにもならない」わけでもない。
時間を重ね、日常を根気よくくりかえしてかげんを覚えながら生きていく。
また、爆発の方向を別のところへ向けるといいかもしれないですね。
以前、「ホロスコープで霊感を見るには?」→*で「発信型」と書きました。占いやスピリチュアル系の世界に親しむのもいいかもしれません。
そして困難や試練にぶつかったときや極限状態に陥ったときは、むしろ冥王星が力を発揮してくれるでしょう。
ホロスコープに優劣はありません。天体に吉凶はないし、アスペクトに幸不幸はありません。
乱暴な書き方を承知で、遅くなってから占星術を学び、50代に入ってようやく冥王星に感謝することができるようになったわたしから、このことをお伝えしておきたいと思います。
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