ホロスコープを読むとき必要なこと。
心底誤解をおそれつつ、最近考えていたことをあえて書いてみます。
占い師が、経験のないことは占えないかといえば、そんなことはありません。
たとえば、占い師自身がお金持ちでなくても金運は占えるはずだし、結婚していなくても結婚運は占えるはず。では、社会の第一線で働いたことがなくても仕事運を占えるでしょうか? 自分で会社を経営したことがなくても経営者の方のご相談にお答えできるでしょうか?……と、このように考えていくと、だんだんこころもとなくなっていきますね。
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わたしは、いま、毎月中野トナカイで「ホロスコープ読み」の基本練習講座を行っています。わたしもまた修行中はあちこちの練習会へ行きましたし、自分で企画して先生に来ていただいて読み練習会をやっていたこともありました。
あるとき、サンプル提供してくれた方が「人が苦手なので接客はやめたい」「企画の仕事がしたい」といったとき、チャートを読みながら「企画なら人に会わなくていいし、現場と関係ないから、家にいてもできますよね」みたいなことをいった方がいて驚いたのを覚えています。
人と関わらない企画はありませんし、現場と関係ない企画もありえない。まして家にいてできる仕事ではありません。
たとえば、わたしは長い間コピーライターで食べてきましたが、昔はたいていの人から「家にいてできるお仕事」「パッとひらめいたら文章書いてお金になるっていいわね~」みたいに思われていたようです。「昼間はずっとミーティングや会議が続いて、夜はボロ雑巾をしぼるみたいにアイデアをだしつづけて、胃痛と頭痛が職業病です」と真面目にいうと本気にしてもらえなかったりして。
しかし、ここ数年、webのおかげで多くの人が他者の仕事について詳しくなっていますね。ですから、まさか上記のようなことはめったにないと思いますが。
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たとえば乙女座に天体がある人に対して、自分の能力をストイックに探究しながら、現実の生活のなかで物事をきちんとまとめていける人、と読んだとしましょう。「だから事務職が向いていますね」といってしまったら、それは鑑定ではなくエンタメとしての12星座占いになってしまいます。
鑑定には、占い師のフィルターがかかります。
どんなふうに言語化するか、を、わたしはフィルターと呼んでいます。何を言語化するかも含まれます。占い師がどれだけの勉強と経験を積んできているか。それらを続けているか。ホロスコープを読み解いて鑑定する作業のなかであらわれます。
→占いには占い師の人生のすべてがでてしまう。*
→美しい冥王星ストーリー。死んでいくその日まで。*
たとえば企画の仕事といわれたら、どんな業種でどんなスタイルのどういう仕事なのか輪郭が浮かぶこと。
海外や地方出身の方の結婚であるならば、その地独特の風習や家族関係についてざっくりとでも想像できること。
介護のご相談なら、現状での介護保険やソーシャルワーカーのあり方がわかっていること。
起業についてのご相談なら、基本的な事業計画を聞いてあるていど評価できること。
……などなど、あらゆる分野での予備知識を蓄積しておくことで、鑑定の精度は飛躍的に上がります。
ホロスコープ基本読み練習講座へ来られる方は、初心者からプロまでいろいろな方がいらっしゃいますが、共通するのはホロスコープを自分で読んでみたい方ばかりです。
読み解くときは自信をもって、これまで自分がどれだけの勉強をしてきたか、どれだけの経験をしてきたかを確認しながら、声にだして読んでみてください。
ちなみに。どんなスタイルの読み方が向いているかも、ご自身のホロスコープから読み取れますよ。自分なりのスタイルを生かして絵を描いたり歌を歌ったり、そうそう、踊ったりする方もいらっしゃいます。パフォーマンスとしての鑑定^^
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☆★☆次回のホロスコープ基本読み練習講座は4月9日(水)です!
本日満席となりましたが、増席して定員8名にします。ですので 残席2 残席1です。前回も直前のお申し込みが重なって満席になり、結果的にキャンセル待ちの方が出てしまったので参加ご希望の方は少しだけお急ぎください。
→参加のお申し込みはメールで。mukaimaki★gmail.com(★を@にかえて送信してください)
外見や身につけるもの、お洋服やメイクは、自分のスタイルを確立するとき着手しやすいポイントです。最近、愛用の香りについてお問い合わせいただくことが多いので……わたしは21歳ぐらいから20年ぐらい(金星期~太陽期と火星期前半)ずーっと使ってきたのがこれです。サンローランのイグレック。今回Amazonで調べたら並行輸入で免税店より安かったりして…(でも律儀に正価で買う金星水瓶な自分) そのあと、ゲランのMITSUKOを5~6年(火星期後半) それからアルマーニのコードファム(木星期)。人が香りを変えるときはオーラが変わるときともいわれています。この話はまたちゃんと書こうかな^^
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