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冥王星は鈍感力。

すぐそこのコンビニへアイスクリームを買いに行くとき。自転車でチャリチャリっと気軽に行くのが水星とすれば、ヘルメットかぶって完全武装で戦車に乗ってものものしく出かけるのが冥王星……と、まあ、こんなようなことを講座でときどきお話していますが、カラダをもって生きるわたしたちのふだんの日常や私欲に使おうとすると、冥王星のエネルギーはもてあますか、ふりまわされるか、してしまいます。

月の満ち欠けや水星逆行ぐらいだとつかみやすいのに、冥王星天王星のスクエアとか、蠍土星とか「全然感じない」人も多いと思います。
たとえば以前と同じ日常にもどれるのは、火星ぐらいまでで(木星はちょっとむずかしいので、ひとまず、おいといて) 土星以降の天体は日常を書きかえるので、そんなに気軽にしょっちゅう変化があっても困るわけですね。

先日渡辺淳一さんが亡くなられました。「鈍感力」は冥王星を使えるようになった土星期のイメージですね。

渡辺先生のホロスコープを見ると、蟹冥王星と牡羊天王星のスクエアをお持ちなので、つい、活動宮のグランドクロスが…と書きたくなりますが、今日はそれにはふれないで、と。

性愛の世界を次々に書かれて有名になりましたが、わたしは初期の頃の医学物や伝記がとても好きでした。日本初の女医だった荻野吟子伝「花埋み」は今も持っています。同じく初期のエッセイ集で「公園通りの午後」というのがあって、公園通りに仕事場をお持ちだったそのでこのタイトルなのですが、これを読んで、奥様への静かな深い愛を感じたのを覚えています。ベースにこの記憶があるので、その後の性愛路線はちょっと違う視点から読んでいたような気がします。ご冥福を祈ります。

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