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人生を変えたい。本気でそう願うなら。

人生を変えたい。一度でも、そう願わない人がいるでしょうか。
たとえどんなに幸せ(そう)な人でも、多くの人たちから羨まれるような人であっても、ときには「人生を変えたい」と思うことがあるはずです。

ホロスコープでいえば、意志の力で何かを変えようとするなら、公転周期2年と手頃な火星がべんりです。

たとえばあなたの太陽に火星が合やオポジションになるときはエネルギーが倍増するときといってもいいでしょう。
(しかし、ソフトアスペクトだと何かを変えるところまではなかなか行きにくいですね。たとえば火星がトラインだからとエネルギーを効果的に使いたい場合、スクエアやオポジションを使いこなせていないとちょっと難しいかもしれません。)

さて。
トレードオフという考え方があります。何かを得るためには、何かを捨てる(失う)。あるいは、リスクとリターン。大きなリスクを負えば、大きなリターンを得られる可能性が高くなりますが、リスクを恐れていると得られるリターンもわずかなものになります。

後者は、火星よりもさらに大きなエネルギーを、あなたが意志をもって使いこなそうとする場合です。土星とか、天王星もそうですね。

前者は、どちらかといえば否応なしにそうなってしまうことが多いかもしれません。
だって、わたしたちは、みずから何かを捨てるなんてめったにしないからです。できれば、今持っているものはすべて持ったままで、新しい何かがほしい。今までの幸せはそのままに、さらに別の幸せがほしい。そんなうまくいくはずない…と思いながらも、それを願うわけですね。

ところが、「否応なしに」という場合、それは海王星や冥王星の領域です。

海王星は、あれもこれもと広げ尽くして夢いっぱいになれたりしますが、結局どれでもたいしたことなかったわ…と夢中は霧中にすぎなかったのねとがっかりさせられたりします。

冥王星は、いうまでもなく、スクラップアンドビルドです。根底からひっくり返して、すべてを解体して、根こそぎ捨てて処分して変えていく。新しい世界を構築していくにはそれしかないからです。

冥王星は「使いこなす」にはあまりに重く、強く、かたくて、なかなか人間として生身の身体をもつわたしたちには難しい。

できることは、冥王星から逃げないで、受けて立つことだけかもしれません。

より大切な何かを得るのだとわかっていても、ここまで大事に育んできた大切な何かを捨てることは、身を切られるような痛みをともないます。

それでも、あえて。受けて立つしかない。本気で人生を変えたいなら、このことを自分に言い聞かせ、憶えていくしかない。であるならば、同時に、あえて人生を変えないで星にひきずられ、ふりまわされる人生を選んでもいいではないか。わたしはいま、こんなことを考えています。

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