人はみな孤独。だから「一緒」が欲しくなる。
まず、私たちは自分で思っているよりも複雑なことが嫌いで気が短いことを覚えておいたほうがいいと思います。
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たとえばホロスコープを基本に忠実に読んでみる。わからないところがある…また読む。さらに疑問がある…また読む。根気よく、丁寧に、くりかえし読む。そして「この世に同じ人っていないんだ!」と発見して…それからまた読む……。
西洋占星術はチャートの持ち主に極限までフォーカスしていきます。「あなたとわたしの違い」にフォーカスする占術といってもいいと思います。究極のカスタマイズ。
しかし、100人いたら100通りなので、それはとてつもなく面倒で疲れる作業でもあります。どんな存在もこの世にかわりはいない。唯一絶対無二。一人ひとりがかえがたく、美しい存在であることを確認する作業に疲れてしまうこともままあるわけです。
☆
せっかくホロスコープを学ぼうとした人が挫折して12星座占いにもどってしまうことがあります。
必死に努力した人ほど「違い」に疲れるといっそ「あなたとわたしとみんなの共通点」を探したくなる。カテゴライズされないことが醍醐味なのに、「いっしょだよね~♪」とみずからカテゴライズされてみたくなる。
カテゴライズの危険な点は、せっかくの好奇心や向学心が「これさえわかれば私の人生大逆転!」的な魔法やおまじない的なものにすりかえられやすいことだと思うのです。
結果として「依存」を生み出しやすい面があるのは否めない。
さまざまな目新しい技法に次々にとらわれるのもそうですね。
占いショッピングあるいはスピリチュアルショッピング。
たくさんのお金と時間を費やして、そのどこにも「本当の自分」が見つからない。わからない。
最終的に「占いって結局当たらない!」という結論になるのは悲しいことです。
☆
私たちは自分で思っているよりもずっと気が短いのを覚えておいた方がいい。
疲れていたり絶望的になったりしたときほど、手っ取り早く簡単に安易な結論がほしくなります。
簡単に手に入るものはそれ以上でも以下でもないと知っているのに。
自分のかかえる孤独を誰かにわかってもらっていっしょに背負ってもらいたくなります。錯覚だとわかっていても「いっしょ」がほしくなる。
☆
人はみんな、それほど気が短く、弱く、愚かで。
だからこそいとおしい存在なのだと思うのです。
安易な依存を「自己責任」と、たとえそうであっても、突き放すことはしたくないと、私は思っています。
(とても微妙なことなので迷いましたが、身近なところでこの問題に悩む友人の話を聞いてやはりまとめておきたいと思い、書いてみました)
→依存といえば…7年ちょっと前にはこんなことを書いていました。「占いにふりまわされるヒト。」*
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