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2017年5月

遊びをせんとや生まれけむ。双子座の新月。

2017年5月26日午前4時44分、月は双子座で新月をむかえました。
新月のサビアンシンボルは、双子座5度「過激な雑誌」です。

4は安定をあらわし、安定するということはマンネリ化していくことでもあります。
平穏な毎日が退屈になっていく、というあれですね。

次に来る5は、安定を打ち破る遊びの数字です。
好奇心いっぱいの双子座があれこれ探して歩くなかで、それがマンネリ化してきたとき、過激な雑誌はある種不穏な動きや煽り、今で言えば炎上的なものを持ち込んで、双子座の知性を刺激します。

マスメディアに関わる人たちはこのあたりに天体や感受点を持っていることが多いようです。新聞や雑誌づくりにたずさわる人たち、アナウンサーや報道関係などですね。

さて。
今回の新月は双子座5度。新月チャートではぴったりアセンダント上で起こっています。
世界が無意識に5度世界を体現するわけですね。
全人類井戸端会議状態とでもいいましょうか(笑) 
こういうときは風評に踊らされないように(みずから罪のない風評をまき散らすぐらいのイメージがよいかもしれません) 
そして、限りない魂の世界や占い、スピリチュアルなことを学びたい方にはこの時期はチャンスです。

5の数字があらわすように「遊びをせんとや生まれけむ」の精神で、楽しみながら進むこと。その目的は、どんな時代にも何があっても決して揺らぐことのない普遍の真実を探しあてること。
ここ2週間から4週間はこんなことを気にかけながら過ごしてみましょう。

 

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「いつだってそれぞれにcrazy」

 

年に1回か2回アメリカと日本から集まる仲間がいます。
年齢も立場もさまざまで、偶然が重なりすぎてもはや「ミラクル」としか言えないような縁でつながった人たち。
15年か20年ぐらい前の私のブログを読んでくださっていた方はなんとなく「ああ、あのときの…」と気づかれるかもしれません(このブログの読者にそんな方がいらっしゃるなら、ですが)
今週、そんな仲間と夜の食事をしました。
年齢を重ねると、魂は(精神、といってもいいのですが)どんどん自由になります。
ちょうど木星期から土星期のあたりですね。

しかし、物理的には、それぞれ、いろいろな現実の事情をかかえるようになります。
病気とか、介護とか、相続とか。自分たちの死後を想定して断捨離をすすめているとか。
それもこれも、生身の身体をかかえているのだから、仕方のないこと。
けれども若くて元気で無謀で美しかった頃(金星期、太陽期、火星期まで)とくらべると、魂がほどけて自由になってきているからこそ、現実の不自由を笑いながら淡々と受けとめて、対応していけるのでしょう。
ある仲間が、家族のことでちょっとしたセンセーショナルな出来事を知らせてくれました。
仕事の都合で食事には間に合わなかったので、LINEで状況を報告してくれたなかに、こんな文章がありました。
 
--~~を認めたこと自体、crazyと言われるようなことなのはよくわかっていたけれど。
--でも同じようなことがあったら、また認めてしまうでしょう。
--やらない後悔よりやった後悔で60年近く生きてきたので。
ああ、もう本当にそうだよ!と山の手線のなかでXperiaを握りしめて、涙が出そうになって、必死にこらえました。
--私たちがやってきたこと、やっていること、これからやらかすことも、いつだって、きっとそれぞれにcrazyなのよ。だから、全部OK!!!
 
これが私からの返信です。
起こってしまった出来事すべて、そのままでOKです。
あとから意味づけしたり、解釈したり、物語をつくりあげなくてもよいのです。
 
誰かから(世間から)crazyと言われてしまうほどのことをどれだけやらかしてきたか。
私はホロスコープがハードアスペクト型なので、このあたりが人生の真骨頂であろうと感じています(これからも、きっとやらかすと思います)

「あちゃー…どうしよう」「やっちまった…」「まずい…」……
こんなふうに思ったときは、お守り代わりに唱えてみてください。

--人は誰だって、いつだってそれぞれにcrazy--


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(かつてサイゴン動物園と呼ばれていたホーチミンの動物園は、ゾウさんエリアの向こう側が川で、その向こうに高層マンションが建っていました。あそこに住んだら毎日がゾウさんビュー^^)

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あなたが信じる道をまっすぐに。蠍座の満月。

2017年5月11日午前6時42分、月は蠍座で満月をむかえました。
満月のサビアンシンボルは蠍座21度「職務を放棄した兵士」です。

どのサイン(一般的には12星座と言われたりもしますが、正確には12サイン)も21度から25度はそのサインの性質がパワフルに発揮されます。

兵士は本来命令にしたがいますが、職務を放棄するなら、軍から脱走したり、反抗したりということになります。
この度数は社会的な常識に従属しないで、みずからの信念にしたがって攻撃的に暴れたり、過剰なほどの押しの強さで主張を通そうとします
無理が通れば道理がひっこむという言葉がありますが、まさにそんな感じですね。

早朝の満月でしたが、今日がターニングポイントになった方も多いでしょう。
あるいは、あとからふりかえると今日がその日であったとわかるのかもしれません。
いずれにしても、そこにはあなたの信じる道があったと思います。
目先の動きや結果に右往左往しないで、あなたの信じる道をまっすぐに進みましょう。



前回の牡牛座の新月→* で思い描いた理想は現実になりましたか?
まだ道半ばであるならば、この満月の集中力でぐぐっと現実化していきましょう。



今回の満月図から見ると、乙女座20度近辺に天体をお持ちの方は底力を発揮しやすいと思います。
獅子座終盤に感受点をお持ちの方は、経験値を積むことを心がけると良い結果がでるでしょう。



恋愛運は引き続き好調…ともいえますが、女性はなんとなく、男性があらぬ方向を見ているようで不安になりやすいかも。

コミュニケーションは全体的に売り言葉に買い言葉になりやすい時期でもあるので、衝動的な言葉や行動は慎んで。
3秒、間を置いてから答えることで、星のパワーを味方につけて、深い心の交流を深めることができるでしょう。

 

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あなたの人生はまだまだ終わらない。

個人レッスンや講座の生徒さんたち、たいていは同年代から下の方たちなので、教えている側もいろいろ勉強になります。

たとえば私が占星術の勉強を始めたとき「惑星記号」「サインの記号」などを覚えるのに、10回書いてみて、自分でテストして、再び10回書いてみて……みたいなことをやっていたわけですが。あれですね、いまどきの方たちは占星術初心者さんでもすでにご存じ。

「セーラームーン以降はみんなそうです~」と言われて、そうなんだ!と納得しました。惑星記号が女の子たちの基本常識になっている!(ということは、占星術のベースに親しんでいる世代が育っているのね、このお話はまたいつか)



えーと。それで、占星術の勉強を始めて、ちょっとチャート(ホロスコープのこと)が読めるようになってくるとうれしいのよね。「土星のせいでこうなった!」とか「あのときのあれはトランシットが!」とかいっぱい話したくなります(^^)

私はそういう会話の内容が厳密に正しいか間違ってるかはあまり問題ではないと思っています。そうやってふだんの生活に占星術がなじんでいくことが大事だと思うので。ちょうどセーラームーン世代にとって惑星記号があたりまえであるように、ね。もちろんよっぽど見当違いなときは注意しますが。

でね、そういうなかで……ときどき「ん?」と思うことがあるのです。



たとえば人生をあるていど左右するような出来事が起こったとき。
「金星逆行でとりかえしのつかないことが!」「水星逆行で絶望的になりました」「月が山羊座に入ったせいで!」とか……。もちろん、わずか28日ないし29日で空を一周する月であってもトリガーになることはあります。たとえば十代や二十代前半ぐらいまでならそれもよくあるかもしれません。

ですが、太陽期以降、土星回帰を終えたいい大人が「月のせいで!」って、それはちょっとどうなの?と思うわけですね。
もっと、チャートをよーく見てごらん、と言いたくなることがよくありまして。
少し落ち着いて俯瞰してみれば、たとえば同じ月でも「そっかー、進行の月がこうなってたのね。トランシットの土星がこうなってるから……そっかー」などということに……(これは毎月第4水曜に行っている基本読み練習講座でよくあるお話)

しかし、さらに問題なのは、本気で「月のせい!」「水星逆行のせい!」「金星が!」と思っていて、実際、ある程度の年齢になっているのに公転周期の早い天体の影響をもろに受けてしまっている場合。

惑星には年齢域があります。年齢に合わせてその惑星意識をじゅうぶんに開発し、味わい、使いこなしいないと、年齢だけ大人になっても、意識は子どものまま、少女のまま……ということもあるのですね。
勉強中にこのことに気づいて、惑星意識をおさらいして、再開発にのぞむ方も、実は、多いです。



わりとお話ししていることなので、ご存じの方も多いでしょう。今となってはこんなふうに偉そうに言っていますが(山羊土星回帰間近なので、意図的に)

わずか10年前、40代後半にもなって「冥王星スクエアで月がズタボロ!心に穴が空いている(実際この読みは正しい)私って悲惨」「天王星オポ火星スクエアの金星って一生安定と縁遠くて(実際この読みは正しい)あまりに不幸!」と嘆きまくっていたのは私です、はい。

そんな私に「2回も結婚して子どもも授かって仕事でそれなりに成功して…十分幸せだよ?」「月と金星が水サインならもっと恨み辛みでいっぱいになったんだろうけど、風サインだから諦めないで仕事で昇華してきたんだね、よかったね」(意訳)とおだやかに諭してくれたのが、現トナカイまつい店長だったのでした。

というわけで、私は木星期に入ってから、金星期、太陽期、火星期をおさらいして、さらにズタボロの月をそのまま受け入れることができました。
そうしてあらためて周囲を見まわしてみたら、そういう人は私だけじゃなかった…そうなんだ…。

人生は間に合います、本当に。

(しかし、超速で間に合うかどうかは水星の習熟度が密接に関係しています。このあたり気になる方は鑑定でおたずねください。あなたの人生も私の人生も、まだまだ終わらない。)


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(大根の薄切りに失敗したみたいな昼間の月。失敗しても美味しくて、むしろ食べやすかったりして。ね。)

 

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