今年の1月、土星が山羊座に入って「思ったこと、考えていることはカタチにしなければ!」みたいな流れが見えてきましたね。
身近な話でいえば、えーと、たとえば健康問題。
古今東西を網羅するどれだけ知識を持っていても、日々の食生活を工夫する、散歩を習慣づけるなど、まず動かなければ何も変わらない、と。「ああ!」と思いあたる方も多いと思います。
ここで非常に個人的な話になりますが、それでもまだ「素晴らしい知識」や「過去の経験」を披露することにこだわるひとたちもあちこちでお見かけします。たいていは定年前後あたりから上の年代の男性たちなのですが。
同じような年代でも女性の場合、あるいは男性性と女性性のバランスが比較的とれている男性は「いまどきはどうかな」と半歩下がって世のなかを見ながら、新しい食材をこわごわ使ってみたり無理のない範囲で筋トレを始めてみたり……まず実践から始めているようです。
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2008年に冥王星が山羊座に入ってから、いわゆる既得権益に代表される形骸化したシステムはどんどん壊れています。個人でいえば、カタチだけの家族や肩書はほとんど意味を持たなくなりつつありますね。
しかし、いつのときにも、壊れることは怖いもの。もうだめだとわかっていても沈んでいく船にしがみついたまま、思いきって救命ボートに乗り移れないひとというのは一定数いるものです。先に書いた「男性たち」もそうですね。
山羊座が比較的強い私などは、冥王星の破壊は非常に好ましいのです。
カタチにするには、まず壊さないといけない。
「自民党をぶっつぶせ」は小泉元首相でしたが(しかし、中途半端に壊れただけだったので今の自民党は形骸化した山羊座にしがみついているような有様)
新しいカタチをつくりあげるには、まず破壊されなければならない。
そうして、現在、冥王星は山羊座の後半に入っています。
2023年に水瓶座へ移行するまでに、私たちは今までの山羊座を破壊しつくして、新たな山羊座をつくりあげていかなければなりません。
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ただ、冥王星は大きな時代の流れは新たにつくりますが、私たちの生活の細かいところまで再生してくれるわけではありません。
社会のシステム、日常のあり方など、具体的なところは土星の領域です。
ということでおあつらえむきに今年の初め、土星が山羊座へやってまいりました。
冥王星が破壊して新たにつくりあげた流れのなかで、では、どんなふうに物事をカタチにしようか?
ここで注意しないといけないので、以前のままのカタチで修復しようとしても、それは新しい山羊座にそぐわないということです。
知識と経験を総動員して対応しようとしてもおそらくどこかで破綻する。
とにかくひとつひとつ新しい試みをくりかえし実践しながら、新しい生活をつくりあげていく。
そのなかで、今までの先達がまったく経験しなかったことを、私たちは経験していくのです。
過去の経験は必要です。ですが、昇華していなければ使えない。
温故知新は土星マターな言葉ですが、
過去をそのままなぞるのではなく、
冥王星のつくった流れに沿って
土星の見識をどう生かすか。
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5月には天王星が牡牛座へ移行します。
山羊座の冥王星が破壊した社会のなかで、何を手放し、何を残すのか。
天王星が牡牛座へ果たす役割は重要です(このところ毎日ニュースになっている仮想通貨のことを思い浮かべた方も多いでしょう、それもまたひとつです)
山羊座の冥王星の課題に答えて牡牛座の天王星があげてきた答えを、今度は山羊座にいる土星が受けとめて、さらに具体的に社会システムにフィードバックしていきます。
これらが一連の流れとして休みなく続いていくのです。
その前に。
来週の春分図は、太陽、水星、金星、天王星が牡羊座にあって、火星、土星、冥王星(アセンダントも)山羊座。月は牡牛座に入って、山羊座の土星とぴったり120度。
個人としての人生のテーマは牡羊座で、直感にしたがって刺激的な展開を望み、果敢に挑戦しますが、まだまだ山羊座からはNGが出されます。
そうして最終的につくりあげた社会システムを、一般大衆であり、私たちの気分をあらわす月が肯定していく。
5月頃からの流れが、春分で先取りされているともいえます。
(今日のテーマから離れますが、ドラゴンヘッドが8ハウスに入るので、国際金融など積極的に世界へ打って出る動きは盛んにならざるをえないでしょう。個人でいえば、たとえば「スピリチュアル」の意味は、個人の魂の問題ではなく、家族や親族、ご先祖のことも引き受けて集合無意識全体を考えることであると悟るようなイメージでしょうか。いつにもまして、このお彼岸のお墓まいりは大事。)
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いま、山羊座の土星はあなたのチャートのなかでどのハウスにありますか?
そこはあなたが一度壊して、新たにつくりなおすべき現場です。
そのためには、あなたのチャートのなかで牡羊座のある現場から新しいアイデアや夢、やってみたいことなどをどんどん提案してみましょう。
そして最終的に、あなたのチャートのなかで牡牛座のあるハウスが満たされることになるでしょう。
このあたりの読み方、使い方は、もちろん100人いれば100通りです。具体的なことは鑑定のときおたずねください。
春分は、占星術における新しい年の始まりです。毎年お正月が慌ただしくてなんとなく腰砕けになったり、節分や旧正月はふだんの生活にまぎれてしまったり……「今年こそ!」の本当のステージを今こそ始めましょう!
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